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島根の観光スポット

石見銀山(いわみぎんざん)

石見銀山遺跡は、東西に長い島根県のほぼ中ほど、旧温泉津町、旧仁摩町を含めた大田市の広い範囲に分布しており、その中心となる大田市大森町は、JR 山陰 本線大田市駅から約 11km の南西部にあります。
日本を代表する鉱山遺跡として 1969 年 (昭和 44 年) に国によって史跡に指定され、2007 年 (平成 19 年) 6 月 28 日にニュージーランドのクライストチャーチで開催されていた世界遺産委員会でユネスコの世界遺産 (文化遺産) への登録が決まり、7 月 2 日に正式登録されました。

17 世紀初頭には支配体制を確立するため、柵を巡らして柵内と柵外を区分しました。この柵内 (さくのう ち) の範囲は、江戸時代の「正保二年石見国絵図 (1645 年)」によれば東西 2.2km 、南北 2.5km 、面積は約 300ha にもなります。
16 世紀~ 17 世紀の約 100 年の間には大量の銀が採掘され、大内氏、尼子氏、毛利氏といった戦国大名の軍資金や江戸幕府の財源として使われました。また、石見銀山が佐摩村にあったことから「ソーマ (Soma) 銀」と呼ばれ、海外にも数多く輸出され、中国や朝鮮半島などのアジア諸国とポルトガルやスペ インなどのヨーロッパ諸国を交易で結ぶ役割の一端を担いました。17 世紀前半の石見銀の産出量は年間約 1 万貫 (約 38t) と推定され、世界の産出銀の約 3 分の 1 を占めていたといわれる日本銀のかなりの部分を産出していたと考えられています。